おれたちはその日は家に帰った。
車内の空気は尋常じゃないほど重たかった
あんなに泣いてる架純を初めて見たし、架純の父さんが亡くなったことにもすごいショックを受けてた
家についても眠れなくて、明日学校休もうかと思ったけどそういうわけにもいかず
重たい体にムチ打って登校した。
隣の家はまだ明かりがついていない。
まだ病院にいるのだろう
その日は一日中気分が重かった。
部活にも身が入らなかったので早退した
家に帰ったら隣の家に明かりが付いていた。
あぁ、帰ってきたんだな。と思いながら自宅に入り2階の自分の部屋に入り電気をつけると
おれのベットで架純が寝ていた
最高だな
そこまでの過程がくそ辛かったけどな…
その時が初めてだったけど先にも後にもそれっきりです
なんでおれのベットに架純がいるのかわからなかったけど、
毛布をかけてやってふと顔をみると涙の後が見えた。
泣いてたんだなって思いながら机で課題をこなしていた
夜の11時頃になると架純が起きてきた。
どうしておれの部屋にいるの?って聞いたら部屋に一人だと悲しくなっちゃうからおれ君が来るまでおれ君の部屋で待ってようと思った!って可愛らしいことを言ってた
その時の架純はすごい元気に見せてるように思った。
空元気ってやつ?必死に悲しさを隠そうとしていた
そんな架純をみていられなくて
無理しなくていいんだよ?おれのこともっと頼っていいんだよ?って言ったら
ダムが決壊したかのようにブッワーって大声だしながら泣いてた。
それには流石に焦って隣で背中さすることしかできなかったなw
しばらくして落ち着いたら疲れたみたいでそのまま寝ちゃって、おれは仕方ないからリビングのソファで寝た。
遅いけどごめんね(´;ω;`)
お前らさ、考えたことない?
なんで俺には幼馴染がいないんだよって…
こういうスレを見るたびに思う
幼馴染って伝説の生き物じゃなかったのかよ
これはおれの母さんと架純の母さんが親友でいてくれたおかげやで…
幼馴染って想像上の生き物と思ってる
お前らも人体錬成すればええんやで!b
朝起きるとちょうどいつもの自分が起きる時間だった。
架純の様子を見に行ったらまだ寝てたから
横に腰掛けて寝顔を見てた
その時に、なんだこいつ可愛いじゃん。
って初めて思った
その時にそんなことを思って”しまった”
それから架純と顔を合わせると凄いドキドキするようになってしまった
今までこれっぽっちもそんなことはなかったのに急に意識してしまうようになった
あれ?架純ってもしかしてどの女子よりも可愛いんじゃないのか…??
完全に架純に取り込まれた。
けっこう引き込まれる展開だから「転載禁止」にしとかないと拡散するぞw
事実は小説よりも奇なりっていうだろ!
ちょっと違うかもしれないけどノンフィクションです
今では立派な妖精予備軍です
おれもまだ童帝だし恥じることはないぞ兄弟( `・ω・´)
そんなこんなで架純の父さんのお葬式も終わりひと段落ついた時から架純も学校に通い始めた。
最初のあたりはおれも大丈夫か不安だったのでいつもより早く家を出て架純と一緒に登校してた。
その時から学校の人に彼女かわいいね!って言われるようになったけど彼女じゃないよ!!って必死に否定するもまんざらじゃなかった。
架純が学校に通い始めたと同時にまた一緒に下校するのも始まった。
帰り道。そう、救急車を見たあの曲がり角にさしかかった時にあの日のことを思い出してしまう。
そう思ってるのは俺だけじゃなかったらしく
明らかに架純の足取りも重くなっている
そんな架純をただ見ているだけしかできない自分が悔しくて
勇気を出して架純の手をにぎった。
架純は驚いてたけど、小声でありがとう。とだけ言って一緒に曲がり角をまがった。
なんてことはなかった
ただただおれが勇気を少し出しただけで架純を支えることができるのだ。
そのことに気がつきおれは架純を影ながら支える覚悟をした。
それから1年間おれは架純を支えることに尽力した。
そして、あの日
いつものように架純の学校まで迎えに行った時に校門の前で架純を見つけた。
いつもと違う。
何が違うって架純の隣におれの知らない男が一緒にいるってことだ。
ゆっくりでごめんな(´;ω;`)
ゆっくり感情込めてかきー
ありがとう(´;ω;`)みんな優しすぎ
その時にすごい心拍数が上がったことを覚えてる。
そんな、架純に彼氏なんてできるわけないって心の何処かで思ってた。
頭の中で架純だって高校生だし彼氏くらい…今までだっておれが余計なことしてただけなんだよな。
そう言い聞かせながらも本心では認めたくなかって。
その日は架純に用事があるから先に帰っててってメールをした。
終わるまで待つよ?って返信が来たけどその気遣いがもっと辛かった。
大丈夫。先に帰っててとだけ送って遠回りをしてその日は帰った。
家に着いてからは落ち着くわけもなく
意味もなく筋トレ始めたり途中放棄してたゲームを再開してみたりしてて。
と、窓から人の声が聞こえた。
聞いたことのある声。
架純の声だ。
誰かと話してる
気になって窓から外を覗いてみると楽しそに歩く架純の隣に知らない男。
一緒に帰ってきたのだろう
俺の心は一発でやられた。
あの男がいる場所は、あの場所はずっとおれがいる場所だとばかり勘違いしてた
そんな考えを持っていた自分が情けなかった。
架純を支えることを口実に自分の居場所を勝手に作り上げてたのだ
滑稽だな。と自傷し燃え尽きたままお風呂に入ってその日は終わり。
次の日、朝起きてみると携帯に一件のメールが。
架純からである。
今日の放課後相談したいことがあるから
一緒に帰ろうね?
嫌な予感しかしない。
どう返そうか迷ったがここで引いたらもっとダメな気がして。
了解。とだけ返信をして
別々に登校した
その子にお正月告白するんやろ?スレ立てたのしみにしてるぜ!
高見盛に告白した結果wwwwww
待ってるよ。
高見盛でも架純ちゃんは可愛いんだい!
その高見盛を幸せにしてやれるのは君しかいないんだぜ!
ときめかせちゃうぞ☆
むっちゃときめいたわ!
かすみん幸せにしてやれよ!
学校についてもずっと放課後のことばかり気にしていた。
正直、放課後がきてほしくなかった
そういうわけにもいかずやってきた放課後
逃げ出そうと思ったこともあるけど
そういうわけにも行かず重い足取りで架純の学校へ向かった。
校門の前ではいつものように架純がいた。
帰ろっか。そう言って歩き出す架純
おれは喋らない、喋れない
2人とも無言で歩いている
ふいに架純が、あのね。私クラスの男の子に告白されたんだけど、どうしたらいいと思う??
おれはもう死んでやろうかと思った。
しかし、この状況はおれが中学校の頃に架純にまったく同じ質問をした時と同じである。
その時架純はなんていってくれたか?
そう思いながら必死に架純が付き合いたいならいいんじゃないか?とだけ伝えた。
そしたら架純が
じゃあやっばり…
その後の言葉は聞きたくなかった
しかし、その後に俺の心をズタボロにする賞げの言葉が発せられる
じゃあやっばり…断る。
私、好きな人いるんだ。
お前らは特別すぎるってよく言われる
スレ立て始めてでっす!
可愛ければ勝ち組だけどな